疾風ロンド 図書館でDVDを借りて2022年7月の三連休前の夜11時頃から深夜1時頃にかけて鑑賞しました。
冒頭は、雪山のシーンから始まります。白い山肌というより落葉した木の生えた山です。そして林道や樹間をスキーで滑走しています。そして試験管を扱う映像も挟まれます。バックの音楽はロンドでしょうか。後で調べてみると、シューマンの『飛翔』というロンドなのだとか。舞台は野沢温泉スキー場のようです。単なるロケ地というのではなく、映画の中で、「野沢温泉スキー」とはっきり言っています。
原作は、直木賞受賞作家の東野圭吾です。他に映画化されたものには、『天空の蜂』、『真夏の方程式』、『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』、『容疑者Xの献身』など、数多くあります。ミステリー作家として有名ですが、本作は、サスペンスというかコメディというか、中途半端な感じがして残念です。原作は読んでいませんが、映画のイメージと同じなのでしょうか。
開発された炭疽菌が盗まれてスキー場のコース外に埋められ、３億円を要求される、という設定です。ところが犯人はあっさり事故死してしまいます。盗まれた医科学研究所所長の東郷（柄本明）は、放っておけばわからない、と言ったりするいい加減さ。主任研究員の栗林（阿部寛）は、探し出すのに一生懸命だが、どこか抜けていてミス多発。
しかし、テンポがよく、最後まで飽きずに見ることができました。特に記憶に残るような映画ではなく、単なる娯楽映画ですが、1980年代後半あたりの学生時代に何度か行ったことのあるスキー場でもあり、親近感を持って見られました。そして、映画のように、コース外もよく滑ったと思います。当時はコース外滑走もそれほど厳しく規制されていなかった気がします。特に野沢温泉スキー場はそうだったのかもしれません。その頃から山スキーもやるようになり、コース外滑走の経験は間違いなく役に立ったと思います。
出演陣もなかなかです。主演の阿部寛のほか、柄本明、大島優子、ムロツヨシ、田中要次、野間口徹らが個性的な演技をしています。
評価：７０点
【監督】吉田照幸 （NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の演出も担当しています）
【原作】東野圭吾（ひがしの けいご）
【脚本】ハセベバクシンオー、吉田照幸
【撮影】佐光朗（さとう あきら） （『ＵＤＯＮ』などの撮影も担当しています）
【音楽】三澤康広
【配給】東映
【主題歌】B'z『フキアレナサイ』
【出演】
阿部寛（あべ ひろし）（医科学研究所主任研究員 栗林和幸役） （『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』などにも出演しています）、
大倉忠義（おおくら ただよし）（スキー場のパトロール隊員 根津昇平役）、
大島優子（おおしま ゆうこ）（スノーボード選手 瀬利千晶役）、
ムロツヨシ（ワダハルオ役） （『ＵＤＯＮ』などにも出演しています）、
濱田龍臣（はまだ たつおみ）（栗林和幸の息子 栗林秀人役）、
柄本明（えもと あきら）（医科学研究所所長 東郷雅臣役） （『蝉しぐれ』などにも出演しています）、
堀内敬子（ほりうち けいこ）（医科学研究所 補助研究員 折口真奈美役） （『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』などにも出演しています）、
野間口徹（のまぐち とおる）（ホテルのフロント係役） （『シン・ゴジラ』などにも出演しています）、
望月歩（もちづき あゆむ）（地元の中学生で妹を亡くした高野裕紀役）、
前田旺志郎（地元の中学生 川端健太役）、
久保田紗友（地元の中学生 山崎育美役）、
稲垣来泉（ワタナベカズシゲの娘役）、
堀部圭亮（ほりべ けいすけ）（ワタナベカズシゲ役） （『関ヶ原』などにも出演しています）、
志尊淳（高野裕紀の兄 高野誠也役）、
北島美香（ワタナベカズシゲの妻役）、
鼓太郎（パトロール隊牧田班長役）、
中村靖日（なかむら やすひ）（三つ葉食堂の店員役） （『映画 ビリギャル』などにも出演しています）、
森本のぶ（もりもと のぶ）、
戸次重幸（とつぎ しげゆき）（医科学研究所元研究員 葛原克也役） （『ハラがコレなんで』などにも出演しています）、
生瀬勝久（なませ かつひさ）（警察官役） （『下妻物語』などにも出演しています）、
田中要次（たなか ようじ）（バス駐車場の係員役） （『劔岳 点の記』などにも出演しています）、
菅原大吉（すがわら だいきち）（高速バスの運転手役） （『フラガール』などにも出演しています）、
でんでん（スキーショップ店主 山野役） （『マエストロ！』などにも出演しています）、
麻生祐未（あそう ゆみ）（高野由美子役）、
吉田晴登（よしだ はると）、
太田しずく、
山口岳彦、
兵頭莉音、
菊地裕子、
久保田凛乃
【上映時間】１時間４９分
【初公開日】2016年11月26日こちらで購入できます↓
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