シネコンのチケット売り場ではやたらと「世界の中心で・・・」が売れていたようだけど、「下妻物語」の館内に入ると意外に観客が多いので、みんな評判を聞いて来たのかな、と最初は思いました。せいぜい平均年齢が低いな、と思った程度でした。
ところが、観終わってまわりをよく見ると観客はほとんどが野ばらファンらしき女の子たちでした。
このちょっと場違いな落ち着かない雰囲気さえ除けば、映画自体は面白かったです。
確かに若者向けっぽいところは少々ありますが、出来の良さが上回るから問題ありません。
「アメリ」とは少し違いますが、何となく欧風味なところもあったり、はやり？のアニメ挿入もあったり。
独特な雰囲気は、邦画の厚みがまた少し増したと感じました。この雰囲気は、その後の中島哲也監督作品である、『嫌われ松子の一生』でも楽しめます。
ロリータフリフリファッションの竜ヶ崎桃子（深田恭子）とヤンキーの白百合イチゴ（土屋アンナ）の友情物語。シリアスではなくコメディ。しかもなかなか冴えている。
役者はみんなはまっていました。深田恭子、土屋アンナ、 宮迫、篠原涼子、矢沢心、眼帯の樹木希林も。小池栄子だけは残念ながら例外かもしれない、と思ってしまいました。
土屋アンナは、『嫌われ松子の一生』でもちらっと女囚役として出演していました。そして、『さくらん』では遊女役で堂々の主演を果たしました。
下妻の広々とした田舎の風景に低い山が少しだけ見える。地図で見ると近くには筑波山(877ｍ)、 加波山(709m)あたりの山しか見あたらない。たぶんこのあたりの山がちらっと映っていたのでしょう。
評価：８９点
【監督・脚本】中島哲也
【原作】嶽本野ばら
【撮影】阿藤正一
【音楽】菅野よう子
【オリジナル・テーマソング】「Hey my friend」、「Roller coaster ride→」 （Tommy heavenly6）
【協力】茨城県下妻市、イオン株式会社、スキップシティ、BABY,THE STARS SHINE BRIGHT
【出演】
深田恭子（竜ヶ崎桃子役）、
土屋アンナ（白百合イチゴ役）、
宮迫博之（桃子の父役）、
篠原涼子（桃子の母役）、
樹木希林（桃子の祖母役）、
阿部サダヲ（一角獣の龍二役）、
岡田義徳（BABY, THE STARS SHINE BRIGHT の社長役）、
小池栄子（舗爾威帝劉総長亜樹美役）、
矢沢心（舗爾威帝劉新総長ミコ役）、
荒川良々（八百屋の若旦那役）、
生瀬勝久（Katsuhisa Namase パチンコ屋店長役）、
本田博太郎（組の兄貴分役）、
水野晴郎（水野晴郎役）
【製作国】日本
【配給】東宝
【上映時間】１時間４２分
２００４年作品
【公式サイト】http://www.shimotsuma-movie.jp/
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