シャッター アイランド

 テーマとしては定番の精神病絡みのネタか、とそれほど期待しないで見ましたが、まずまず楽しめました。一瞬、中だるみっぽいところもありますが、すぐに持ち直して、ほぼ最初から最後まで引き込まれて見ることができます。ストーリーが進むとともに、徐々に明らかになっていく展開なので、飽きません。

 冒頭、連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)が船上から向かう先にある島を見ます。周辺をぐるっと断崖が囲む島です。こういう断崖を見ると、クライミング経験者としては、すぐにクライミングに結び付けてしまいます。こんなに壁があれば、クライミングのエリアとしては十分だな、なんて。

 そのクライミングをするシーンがあります。もっとも、スポーツとしてのクライミングではなく、調査のため灯台へ行こうとしたとき、崖下に相棒のチャックが落ちて横たわっているのを見たテディが、クライムダウンをしていくのです。そのシーンはわずかでしたが。

 さてストーリーですが、1954年、連邦保安官として、脱走者の捜査のため訪れたボストン沖合の隔離された島。そこは凶悪な犯罪を犯した精神病患者が収容されている島です。ところが捜査はうまくいきません。それどころか、自分がはめられているのではないか、この島から帰ることもできない状態に追い込まれてしまうかもしれない、という不安に陥ります。そして自らが精神病患者にさせられてしまうのではないか。そして、この島を訪れたのは、捜査ではなく、患者として島に来たと言われてしまうことに。さて真相と結末は?

 色々なパターンを想像しながら見ることができますが、裏の裏はなかったみたいで・・・
でも、ラストの一言まで見逃せないです。

 DVDには、 "Complete Guidebook" が入っていて、詳しい解説があります。ラストの言葉についても書かれています。

評価:62点

【監督】Martin Scorsese マーティン・スコセッシ
【脚本】Laeta Kalogridis レータ・カログリディス
 『アレキサンダー』の脚本を担当した一人でもあります。
【原作】Dennis Lehane デニス・ルヘイン 『シャッター・アイランド』(早川書房刊)
【撮影】Robert Richardson ロバート・リチャードソン
 『キル・ビル』などの撮影も担当しています。
【音楽監修】Robbie Robertson ロビー・ロバートソン
【出演】
 Leonardo DiCaprio レオナルド・ディカプリオ(連邦保安官 テディ・ダニエルズ役)、
 Mark Ruffalo マーク・ラファロ(連邦保安官 チャック・オール役)、
 Ben Kingsley ベン・キングズレー(ジョン・コーリー医師役)、
 Michelle Williams ミシェル・ウィリアムズ(ドロレス・シャナル役)(『ブロークバック・マウンテン』などにも出演しています)、
 Emily Mortimer エミリー・モーティマー(脱走した女性 レイチェル・ソランドー役)、
 Max Von Sydow マックス・フォン・シドー(ジェレマイアー・ナーリング医師役)(『ヒマラヤ杉に降る雪』などにも出演しています)、
 Patricia Clarkson パトリシア・クラークソン(真実を知る謎の女役)(『エデンより彼方に』などにも出演しています)、
 Jackie Earle Haley ジャッキー・アール・ヘイリー(C棟のジョージ・ノイス役)、
 Elias Koteas イライアス・コティーズ(アンドルー・レディス役)、
 Ted Levine テッド・レヴィン、
 John Carroll Lynch ジョン・キャロル・リンチ、
 Christopher Denham クリストファー・デナム

【上映時間】2時間18分
【製作年】2009年
【原題】SHUTTER ISLAND
【製作国】アメリカ
【公式サイト】http://www.s-island.jp/

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