時代は、1735年、山陰の因幡藩。徳川吉宗の時代です。控えめなカラーで、モノトーンな感じでモノクロに近い映像が時代を感じさせます。ただ、若干雑なところも感じました。メイクもいかにもメイクとわかってしまうシーンもありました。メジャーな映画でなく、予算上の問題があったのかもしれません。
雪山での斬り合いは、荒削りな部分もありますが、リアルさも感じました。沈み込む雪上では動きも鈍くなり、すぐに息が上がってしまいます。そんな感じはリアルです。もちろんその分、刀さばきは雑になってしまうのですが、その雑さはリアルっぽいのか、殺陣の技術力が不足しているのか、どちらとも見えてしまうところはちょっと残念ですが、雪上での動きを知っていれば、納得はできなくもありません。
ロケは、伊賀上野城などで行われたようです。
平岳大は、2017年公開の『関ヶ原』で島左近を演じてはまり役だと感じましたが、その片鱗がここでも伺えます。私は『関ヶ原』を先に見たのですが、ひょっとしたら、『関ヶ原』での平岳大を見て、『蠢動』のキャストに選ばれたのかもしれないと想像してしまいます。
評価：７０点
【監督・脚本・製作・編集】三上康雄（みかみ やすお）
【音楽】飛鳥峯英（あすか みねひで）
【撮影】岡田賢三、大淵博道
【殺陣】久世浩
【出演】
平岳大（ひら たけひろ）（ 因幡藩剣術師範 原田大八郎役） （『関ヶ原』では島左近を演じていました）、
脇崎智史（わきざき ともひと）（自刃した父をもつ因幡藩々士 香川廣樹役）、
花田昇太朗（香川由紀と婚姻予定の木村一浩役）、
さとう珠緒（香川の姉 香川由紀役）、
若林豪（わかばやし ごう）（因幡藩城代家老 荒木源義役）、
目黒祐樹（めぐろ ゆうき）（幕府から遣わされた剣術指南役の松宮十三役）、
中原丈雄（なかはら たけお）（城代家老付用人 舟瀬太悟役）、
栗塚旭（くりづか あさひ）（公儀の使者 西崎隆峰役）、
増田久美子（木村一浩の母 木村美奈江役）、
細川純一（因幡藩家老 重森勝造役）、
芝本正（しばもと ただし）（因幡藩家老 鵜沼一信役） （『森の学校』では校長先生を演じていました）、
楠年明（因幡藩家老 前田家也役）
【上映時間】１時間４２分
【初公開日】2013年10月19日
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