午前中に豊橋市視聴覚教育センター講堂で映画上映が開催され、午後には、岩屋山自然観察会に参加しました。映画鑑賞の入場料は無料で、定員２４０名の講堂は、それほど混雑していませんでした。子供も多くいましたが、意外に静かだったのは、あまり騒がない子供を親が連れてきていたか、映画のほとんどのシーンに子供が多く出演していて、見入っていたかのどちらかでしょう。ただし、決して子供向け映画ではなく、大人が観るにも十分な内容です。ただ、音響設備のせいか、元々か、声が聞き取りにくいシーンが多くありました。でも、それも大して弊害にはなりませんでした。逆に、昭和１０年代の設定で、その雰囲気を醸し出していたようにも取れました。
とにかく子供が元気で、けんかするシーンや、石垣を攀じ登るシーンなどがたくさんあります。当時はそんな感じだったのでしょう。私自身もそんなに昔ではありませんが、馬乗りなどで遊ぶシーンなどを見ていると、子供の頃、遊んだ記憶がよみがえりました。そして現代、そんな光景すら見ない時代になり、私自身もパソコンに向かう時間が、仕事だけでなく趣味としても長いことを普通に思ってしまっていることに改めて気づくのでした。そしてもっと元気であるべきではないかと思ったりもしました。
ストーリーは、原作者である河合雅雄氏の自伝のようなものであり、丹波篠山の自然の中で育った子供の頃の様子が描かれています。河合雅雄氏は霊長類学者で京大霊長類研究所所長、日本モンキーセンター所長などを務めた方です。ちなみに彼は６人兄弟の三男ですが、五男の隼雄氏は文化庁長官もされ2007年7月19日に死去されました。河合雅雄氏を演じた三浦春馬は、なかなか利発そうな雰囲気もあり、熱演と言えると思います。
評価：７１点
【監督・企画】西垣吉春（にしがき よしはる）
【脚本】片岡昭義、西垣吉春、山口セツ
【原作】河合雅雄 『少年動物誌』（福音館書店刊）
【撮影】坂根省三
【音楽】藤家渓子
【出演】
三浦春馬（みうら はるま）（三男 河合雅雄役）、
篠田三郎（父 河合秀雄役）、
神崎愛（母 河合静子役）、
雪代敬子（祖母 河合さと役）、
島木譲二（城の管理人（ゴリラ）役）、
久保山知洋（長男 河合仁役）、
登坂紘光（次男 河合公役）、
小谷力（四男 河合道雄役）、
小峰玲奈（前田美代子役）、
日向明子（美代子の母 前田絹江役）、
織本順吉（美代子の祖父 波多野万蔵役）、
芝本正（林一朗校長役）、
谷口高史（憲兵隊長役）、
みやなおこ（五年の担任 上田和子役）、
レツゴー長作（大工の石井吉久役）、
桂茶がま（雅雄の主治医 牛島医師役）
【製作】森の学校製作委員会
【配給】森の学校上映委員会
文部科学省特別選定、厚生労働省推薦、環境省「推薦」、全国知事会「後援」、全国市長会「後援」
【上映時間】１時間４８分
２００２年作品
【公式サイト】http://www.kyoto-bunkamura.co.jp/morinogakko/
amazon.co.jp↓
「少年動物誌」（書籍）