その後はタイミングを逸し、結局上映終了してしまいました。２Ｄ版ですがDVDやBlu-rayも1020年4月に発売されました。ところが6月21日から映画館で再上映されることになり、知人からの情報で、ワーナーマイカルシネマズ豊川で平日のみ３Ｄ上映をしていると聞き、2010年6月25日の金曜日に、ようやく観ることができました。その前日からこの機会を伺っていましたが、上映時間がわからず、結局、金曜夜８時頃、一旦帰宅してから、上映時間をチェックしました。夜９時頃からだったら行けるかな、と思っていたら、ばっちり、21:10上映開始でした。ならばということで重い腰も持ち上がりました。20:45までは『アリス・イン・ワンダーランド』の上映で、最後の一回だけ、同じ３番スクリーンで『アバター』の３Ｄ上映があります。この時間に上映するのはこの日が最後のようで、次週から上映終了の７月２日までは14時からの１回上映のようなので、自分にとっては結果的にラストチャンスでした。しかも吹替えです。３Ｄなので、字幕は見づらいと聞いていましたので、観るなら吹替えと思っていました。
３０分ほど前にワーナーマイカルシネマズのある豊川サティの３階駐車場に到着し、先にチケットを購入します。チケット売場には他に２人組がちょうど同じタイミングでチケット購入をしていただけでした。全席指定なので、勧められるままに観やすそうな中央付近の席（Ｌ列10席)をゲットします。ネットでの予約購入（ｅ席リザーブ)ではデフォルトで「M-11」が表示されるので、ほぼ一番観やすい席なのでしょう。料金はレイトショーなので通常料金1,000円ですが、３Ｄ上映は特別興行となり300円が余分に必要で、1,300円となり、チケットと一緒に中国製のRealD方式の３Ｄ専用メガネがもらえます。３Ｄの方式は１つではないようで、ワーナーマイカル系列は、RealD方式となっているようです。
その後は少し時間があるので、映画のチラシをいくつか入手して車に持っていき、それからサティ内でデイパックやスーツケースを見たり、100円ショップでいいものがないか見て回りますが、結局何も買いませんでした。１５分ほど前に映画館に戻り、アイスコーヒー（スモール270円）を購入してから中に入ります。なんと誰もいません。その後すぐに２人組が来て、その後も少し入りますが、結局数人程度です。まあここでは珍しいことではないですが。ひょっとしたら金曜日の早朝にサッカーワールドカップの決勝トーナメント進出を決めた日本対デンマーク戦があり、それを観ていた人が多くいて、その分いつもよりわずかに少なかったのかもしれませんが。
始まるまでは、持っていった文庫本を少しだけ読んでいました。メガネもかけてみます。普段しているメガネの上に重ねてかけるので、少しずれ落ちてしまいます。メガネをしている人に対しての配慮がほしいところです。普通のメガネに固定できるような仕掛けがあるといいと思いました。３Ｄ用メガネを先にかけて、普段のメガネをその上からかけるとあまりずれたりせずいい感じなのですが・・・
映画が始まります。じつは冒頭はゴールデンウィーク前後の中国出張時の飛行機の中で少しだけ観ました。でも３時間近くもフライト中に観られるわけでもなかったので、冒頭だけどんな感じなのか観てみたかっただけなのでした。３Ｄ用メガネを普段のメガネの下にかけるとぼやけてしまってうまく見ることができません。逆にすればしっかりと立体的に見ることができます。そしてこの臨場感は想像以上でした。３Ｄの部分と平面的な部分とが一緒になっていたり、シーンによっては２Ｄだったりと違和感もあるのですが、特に人物が立体的に見られるのはかなりの衝撃です。この３Ｄだけでもかなり楽しめます。
ジェームズ・キャメロンは、『タイタニック』などの監督でもあります。下手な映画は撮らないでしょうから、観る前からある程度の期待はしていました。周りの評判もなかなかのものです。環境問題も絡んでいます。
前半は植物豊富なパンドラ星の自然がふんだんに描かれていて、とても幸せな気分が味わえます。なんとなく『もののけ姫』の雰囲気を感じたのは錯覚ではなく、ジェームズ・キャメロン自身が『もののけ姫』を意識したシーンがあるというようなことを言ったそうです。クラゲのような生物はひょっとしてジェームズ・キャメロンが大学で学んだという海洋生物学に影響されたものでしょうか。
ところが後半はアメリカ映画お得意のドンパチが始まり、またそのシーンが長く、うんざり感もありますが、まあ許せる範囲です。ストーリーはそれほどの意外性はありませんが、それでも、人間対異星人で異星人が善で人間が悪というのは思い切った設定だと思いますし、その人間が異星人ナヴィの住むパンドラ星の自然を破壊してしまうシーンもここまでやってしまうのか、という少しの衝撃はあります。自己愛（または愛国心や愛星心？)の強い人には不向きかもしれませんが。
３時間近い時間もほとんど退屈せずに観ることができました。３Ｄでなかったらもう少し退屈だったかもしれませんが、３Ｄ＋テーマの良さ＋展開のテンポなどで、なかなかの作品として評価できると思います。
評価：８０点
【監督・脚本】James Cameron ジェームズ・キャメロン
【撮影】Mauro Fiore マウロ・フィオーレ
【音楽】James Horner ジェームズ・ホーナー
【出演】
Sam Worthington サム・ワーシントン（元海兵隊員のジェイク・サリー役）、
Zoe Saldana ゾーイ・サルダナ（異星人ナヴィのネイティリ役）、
Stephen Lang スティーヴン・ラング（マイルズ・クオリッチ大佐役）、
Sigourney Weaver シガーニー・ウィーヴァー（植物学者のグレース・オーガスティン博士役）、
Michelle Rodriguez ミシェル・ロドリゲス（元海兵隊パイロットのトゥルーディ・チャコン役）、
Giovanni Ribisi ジョヴァンニ・リビシ（鉱物資源開発の責任者 パーカー・セルフリッジ役）、
CCH Pounder ＣＣＨ・パウンダー（ネイティリの母 モアト役）、
Wes Studi ウェス・ステューディ（ネイティリの父親でオマティカヤ族の族長 エイトゥカン役）、
Joel Moore ジョエル・デヴィッド・ムーア（ノーム・スペルマン役）、
Laz Alonso ラズ・アロンソ（ネイティリの婚約者 ツーテイ役）
【上映時間】２時間４２分
【原題】AVATAR
【初公開年月】2009年12月
【製作国】アメリカ
【配給】２０世紀フォックス
【公式サイト】http://movies.foxjapan.com/avatar/
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