ポストマン 文明が滅びて原始的な生活に逆戻りするという設定。そんな中、郵便配達に扮装し、食い物にありつこうとパインビュー（Pineview）という町に入る。それが図らずも人々に希望を与えることになる。ちなみにpineとは松であり、針葉樹林の多い地方にありそうな名前である。
傷を負い、山小屋で冬を過ごす。花が咲いて春が訪れる。残雪の山が映される。カール地形に針葉樹林。峠が通れるようになり、山小屋を捨てて出発するというシーンがあった。
ロケはアメリカ合衆国のワシントン州、オレゴン州、アリゾナ州で行われたようです。
ところどころにいいシーンがあるのですが、とにかく長いので退屈な時間も多い。じっくり撮りたいというのはいいのですが、中身が薄いからマイナスに作用してしまいます。
ケビン・コスナー監督・主演の映画には『ダンス・ウィズ・ウルブズ』があるが、雰囲気はこの映画に似ている。風景も似ている。どちらかというと『ポストマン』の方がいい映画ではあると思いますが、似たようなもの。どんぐりの背比べである。ただ郵便配達人が格好よく描かれているのは確かです。日本では郵政民営化が話題になっていますが、初期には国家事業として重要な位置にあったのだと認識できます。郵便配達がテーマの映画で思い出すのが『山の郵便配達』。こちらも郵便配達人が格好よく描かれています。
1998年のラジー賞（ゴールデン・ラズベリー賞）ワースト作品賞、ワースト主演男優賞、ワースト監督賞、ワースト脚本賞、ワースト音楽賞を受賞しています。ただ、ラジー賞は、それなりによくできた作品でないと受賞できないでしょう。見向きもされない駄作ではないということの証明みたいなものです。
評価：６５点
【監督】Kevin Costner ケビン・コスナー
【脚本】Eric Roth エリック・ロス、Brian Helgeland ブライアン・ヘルゲランド
【原作】David Brin デヴィッド・ブリン
【撮影】Stephen Windon スティーヴン・ウィンドン
【音楽】James Newton Howard ジェームズ・ニュートン・ハワード
【出演】
Kevin Costner ケビン・コスナー（ポストマン役）、
Will Patton ウィル・パットン（HolnistのBethlehem将軍役）、
Olivia Williams オリビア・ウィリアムズ（Abby役）、
Larenz Tate ラレンズ・テイト（郵便配達員Ford Lincoln Mercury役）、
James Russo ジェームズ・ルッソ、
Tom Petty トム・ペティ（ブリッジ・シティのリーダー役）、
Scott Bairstow スコット・ベアストウ、
Annie Costner アニー・コスナー、
Joe Costner ジョー・コスナー、
Lily Costner リリー・コスナー、
Shawn Hatosy ショーン・ハトシー、
Giovanni Ribisi ジョヴァンニ・リビシ
【製作国】アメリカ
【原題】THE POSTMAN
【上映時間】２時間５７分
１９９７年作品
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