地図を見ると、アメリカ合衆国中北部のアイオワ州西端のミズーリ川沿いに、スーシティ(Sioux City)、隣のサウスダコタ州最東部にスーフォールズ(Sioux Falls)という地名があるが、このあたりが舞台であろうか。
場所がらか、自然はあまり美しく描かれておらず、うっすらと雪化粧する程度で単調である。山といってもなだらかな丘程度である。アメリカ西部の自然とはこんなものか、と思ってしまう。
ケビン・コスナー自身が監督・主演しているが、監督としてはどうなのだろう。３時間も見るには退屈である。それにやはり白人から見たインディアンという描き方がされているように感じる。確かにラコタ語（スー族インディアンの言語）がふんだんに使われていたりするが、白人とスー族の関係が対等ではないため、スー族を紹介している映画、といった感じを受けてしまう。もちろん、それが悪いと言っているのではなく、もっと対等に描かれていたら、もっといい映画になっていたのではないかと思ったのである。
ところでなぜ、"WOLVES"と複数形になっているのだろう。狼は１匹だったはずである。複数形にするのは、インディアンネームの決まり事か何かなのだろうか。
アカデミー作品・監督・脚色・編集・撮影・オリジナル作曲・録音賞を受賞している。
評価：６４点
【監督】Kevin Costner ケヴィン・コスナー
【原作・脚本】Michael Blake マイケル・ブレーク
【製作】Jim Wilson ジム・ウィルソン、Kevin Costner ケヴィン・コスナー
【撮影】Dean Semler ディーン・セムラー
【音楽】John Barry ジョン・バリー
【出演】
Kevin Costner ケヴィン・コスナー（ジョン・ダンバー中尉役）、
Mary McDonnell メアリー・マクドネル（”拳を握って立つ女”役）、
Graham Greene グレアム・グリーン（”蹴る鳥”役）、
Rodney A. Grant ロドニー・Ａ・グラント（”風になびく髪”役）、
Floyd Red Crow Westerman フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン（”１０頭の熊”役）
【原題】DANCES WITH WOLVES
【上映時間】３時間１分
【製作国】アメリカ
１９９０年作品
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