冒頭に山岳風景の空撮があります。土色の荒涼とした山岳です。ナファスが妹からの手紙を受け取り、窮状から救うためにアフガニスタンに入国しようとします。しかし女性問題を取材するジャーナリストにはなかなか入国ビザが下りません。赤十字のヘリでまずはイランを目指します。ヘリからはパラシュートで義足を落下させたりするシーンもあります。
ブルカを被って家族になりすまし、自動三輪車で進みます。しかし、アフガニスタンに入って間もなく、危険だからと、自動三輪車の家族はイランに引き返してしまいます。その後は一人の少年にお金を払って案内してもらいます。途中で、井戸水を飲んで体調を崩し、医者を訪れます。アメリカ人の医者が途中まで案内してくれ、その後は、一人の男性に案内してもらいます。いずれも危険な道中です。
映画完成後の2001年9月11日に、アメリカ同時多発テロが発生し、一気に注目を集めました。2001年カンヌ国際映画祭エキュメニック賞を受賞しています。
モフセン・マフマルバフ監督は、アッバス・キアロスタミ監督の『クローズ・アップ』に出演もしています。
評価：６５点
【監督・製作・脚本・編集】Mohsen Makhmalbaf モフセン・マフマルバフ
【撮影】Ebrahim Ghafori エブライム・ガフォリ
【音楽】モハメッド・レザ・ダルヴィッシ
【出演】
Niloufar Pazira ニルファー・パズィラ（ナファス役）、
Hassan Tantai ハッサン・タンタイ（タビブ・サヒブ役）、
Sadou Teymouri サドユー・ティモリー（ハク少年役）、
ハヤトラ・ハキミ（ハヤト役）
【上映時間】１時間２５分
【製作国】イラン
【原題】SAFAR E GHANDEHAR
【仏題】KANDAHAR
２００１年作品
amazon.co.jp「カンダハール」関連商品
楽天ブックス「カンダハール」関連商品
