序盤はちょっと退屈になることもありますが、歴史が動くことにより引き締められます。盧溝橋事件、文化大革命など、そして阿片も。京劇もそれらの歴史に翻弄されます。
中国人や京劇に詳しい人ならもっと共感できるのかもしれませんが、中国語もほとんど理解できない私にとっては部分的にちょっとわかりづらい脚本となっていました。
山のシーンはありませんが、「我が力は山を抜き 気は世を蓋う・・・」と、京劇の団員たちが歌うシーンが何度かありました。
１９９３年カンヌ国際映画祭パルム･ドールを受賞しています。
張國榮（レスリー・チャン）演じる女形は印象的ですが、遊廓の菊仙を演じた鞏俐（コン・リー）もなかなか存在感のある演技をしていました。張國榮は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』などに出演しましたが、2003年、香港のホテルから投身自殺をしました。鞏俐は『SAYURI』にも出演していました。
評価：７２点
【監督】陳凱歌 チェン・カイコー
『キリング・ミー・ソフトリー』、『北京ヴァイオリン』などの監督もしています。
【原作・脚本】李碧華 リー・ピクワー
【撮影】顧長衛 クー・チャンウェイ
『オータム・イン・ニューヨーク』などの撮影も担当しています。
【音楽】趙李平 チャオ・チーピン
【出演】
張國榮 レスリー・チャン（京劇『覇王別姫』で虞美人を演じる女形 程蝶衣（小豆）役）、
張豊毅 チャン・フォンイー（京劇『覇王別姫』の覇王（項羽）を演じる段小樓（石頭）役）、
鞏俐 コン・リー（遊廓の菊仙役）、
葛優 グォ・ヨウ（袁四爺役）
【製作国】香港・中国
【上映時間】２時間５２分
【原題】覇王別姫
１９９３年作品
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