生命に関わることなので愛の賛歌のようでもあります。しかし、そんな生々しいシーンは、それほど見ていて楽しいものでしょうか。羊水の中で子供が動く姿や、血管の中を血液が流れる様子は、グロテスクでもあります。ただ、自然の中の動物の様子は、美しく感じるシーンもあります。それにしても、登場する動物は、鳥やクモもいますが、なぜかカエルやカメレオンやイグアナなど、やはり見た目、グロテスクなものが多いような気もします。そういう意味でバランスがあまりよくないと感じました。
動物の世界は弱肉強食の世界でもあります。大きなカエルが小さなカエルを一飲みするシーンや、蛇が卵を丸呑みし、体内で殻を割って、殻だけを口からもどすシーンなどもありました。
そしてどんな生物にも最後には死が訪れます。とにかくどんなシーンも容赦なく映されています。グロテスク・マニア？には垂涎の映画かもしれませんが、私は、同じ監督の『ミクロコスモス』と比べると、ちょっと否定的な印象を持ってしまいました。
ナレーションは黒人男性が映像付きで行っています。どんな効果があるのか、途中まではよくわかりませんでしたが、最後には、彼にも死が訪れるだろうというようなシーンで終わり、納得しました。
評価：４８点
【監督・脚本】Claude Nuridsany クロード・ニュリザニー、Marie Perennou マリー・プレンヌー
【製作】Alain Sarde アラン・サルド
【製作総指揮】Christine Gozlan クリスティーヌ・ゴズラン
【撮影】
Claude Nuridsany クロード・ニュリザニー、
Marie Perennou マリー・プレンヌー、
William Lubtchansky ウィリアム・ルプシャンスキー、
Patrice Aubertel パトリス・オベルテル、
Cyril Tricot シリル・トリコット
【音楽】Bruno Coulais ブリュノ・クーレ
【ナレーション・出演】Sotigui Kouyate ソティギ・クヤテ
【上映時間】１時間２１分
【製作国】フランス
【原題】GENESIS
２００４年作品
【公式サイト】http://www.genesis-lefilm.com/
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