写真に写っている人たちが「英雄」として持ち上げられますが、このうち帰国できたのが３人。後は、写真の後に戦死したのです。つまり、硫黄島を制圧して立てた星条旗ではなかったのです。また、写真の星条旗は、最初に立てた星条旗でもなかったのです。このシーンを観る前に原題を見て、なぜ、"Flags"と複数なんだ？と思いましたが、納得です。そして帰国した３人は戦争継続のための資金集め（国債購入）に宣伝マンとして利用されます。
これらのことを告発するような内容になっていますが、何を今さらという感じがします。アメリカ人が見たら衝撃を受けるのでしょうか？
映画の構成は帰国後と硫黄島での戦闘シーンが頻繁に入れ替わり、見づらいほどです。きっとどちらかのシーンだけの継続ではだれてしまうからだろうと想像します。
二部作であるもう一方の、『硫黄島からの手紙』も期待はずれでしたが、こちらも評判になった割には大したことないという印象でした。
評価：４５点
【監督・音楽】Clint Eastwood クリント・イーストウッド
【原作】
James Bradley ジェームズ・ブラッドリー、Ron Powers ロン・パワーズ
『硫黄島の星条旗』（文春文庫刊）、『父親たちの星条旗』（イースト・プレス刊）
【製作】
Steven Spielberg スティーヴン・スピルバーグ、
Clint Eastwood クリント・イーストウッド、
Robert Lorenz ロバート・ロレンツ
【脚本】Paul Haggis ポール・ハギス
【撮影】Tom Stern トム・スターン
【出演】
Ryan Phillippe ライアン・フィリップ（ジョン・“ドク”・ブラッドリー役）、
Jesse Bradford ジェシー・ブラッドフォード（レイニー・ギャグノン役）、
Adam Beach アダム・ビーチ（アイラ・ヘイズ役）、
Jamie Bell ジェイミー・ベル（ラルフ・“イギー”・イグナトウスキー役）、
Barry Pepper バリー・ペッパー（マイク・ストランク役）、
Paul Walker ポール・ウォーカー（ハンク・ハンセン役）、
John Benjamin Hickey ジョン・ベンジャミン・ヒッキー（キース・ビーチ役）、
John Slattery ジョン・スラッテリー（バド・ガーバー役）、
Robert Patrick ロバート・パトリック
【上映時間】２時間１２分
【原題】Flags of Our Fathers
【初公開年】2006年
【製作国】アメリカ
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