道後温泉本館正面（西面）
たかのこのホテルに宿泊後、道後へ移動します。駐車場がどこにどれだけあるのかもよくわからず向かいました。すると駐車場無料との看板を目にしました。今の時期だけのことのようです。右手に駐車場が目につき、そこに入りました。ところが、そこは無料駐車場ではないようです。まあ、いいでしょう。本館がどこかよくわかりませんが、駐車場から下るとき、下方に見える建物がいかにも歴史のある建物ですが、これが本館でしょうか。
どうやらそのようです。駐車場を下りて道路を横断し、とりあえず建物の右側へ回り込みます。右側から見る建物は、見たことがあります。写真を撮っている人もいました。初期の玄関だった北側正面です。
さらに回り込むと入口です。「道後温泉」の文字もある玄関です。こちらはさすがにかなり賑わっています。写真を撮る人もいっぱいです。人力車も人気です。夏目漱石『坊ちゃん』の舞台の一つでもあります。
入浴コースは４種類あり、その最も安い400円のコースにします。利用できるのは、１階にある神の湯のみ。二人で800円を支払ってから、ロッカーに靴を入れ、中へ。駐車場が安くなるカードリーダーにカードを通しておきます。
男湯の脱衣場は１つです。トイレに行くと、スリッパがありません。裸足で入るようです。さすがに靴下を脱いでから入りました。
浴室は２つあります。まず右側の浴室へ。浴槽は深さがあり、しっかり温泉に浸かっている感じです。一旦脱衣場へ出て、左の浴室へ。こちらも同じですが、湯が汗臭いのがよくありませんでした。湯量はそれほど多くないのでしょうか？ それとも、汗臭い人がいたのでしょうか？ ちなみに、女湯は脱衣場が２つで、浴室は１つらしいです。
前日夜にたかのこの湯に入っているので、今回は朝なのもあり、石鹸も使わず、シャンプーで髪の毛も洗わず、かけ湯だけして、湯船に浸かっただけです。
400円コースの他は、２階の休憩室で、浴衣、お茶、せんべいのサービスがある800円のコース、霊の湯も利用できる1200円のコース。さらに、３階の個室も利用できる1500円のコースまで。
たかのこの湯のようなぬめり感はなく、でも、湯船は雰囲気があり、深さもあり、気持ちよかったです。左右二つとも入りましたが、左は汗臭さがありました。背中から足、腕にかけて刺青のある人も入っていました。大きな刺青をした人を温泉で見かけたのは２回目です。でも、今回は前回と違って、小柄で控えめな印象の人でした。
明治27年（1894年）に建てられた本館の建物は平成6年に国の重要文化財に指定され、平成19年にはミシュラン三ツ星を獲得しました。映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルとも言われています。なかなか絵になる形で、何枚も写真を撮ってしまいました。本館を建てたのは道後温泉は全国一の観光地にしようと考えた、道後湯之町の初代町長を務めた伊佐庭如矢（いわにわゆきや）氏。入浴者数は年間100万人に達すると言われているそうですが、明治38年（1905年）にはすでに年間100万人に達していたそうです。
道後温泉は日本最古の温泉とされていて、3000年前からの温泉ということになっているそうです。少なくとも飛鳥時代に聖徳太子が訪れたという記述が『伊予国風土記』（いよのくにふどき）にあるそうです。ただ、道後温泉付近から、弥生時代、縄文時代の遺跡がたくさん見つかっていることから、当時から温泉があり、利用されていたと想像できることが、3000年前からあったとの根拠のようです。また、江戸時代に松山城ができるまでは、道後温泉周辺が松山の中心地だったようです。
道後温泉は源泉かけ流しですが、火山による熱ではなく、雨水が地下に沁み込んで地熱で温められ、断層の割れ目から湧き出た温泉です。
ぎりぎり１時間以内に駐車場を出ることができ、無料となりました。この後は、香川県の飯野山（讃岐富士）に登りました。
【温泉名】道後温泉
【施設名】本館
【泉 質】アルカリ性単純温泉（無加温・無加水の源泉かけ流し）
【源泉名】（18本の源泉をブレンド）
【泉 温】20℃〜55℃
【所在地】愛媛県松本市道後湯之町5番6号
【山 域】伊予
【料 金】大人400円（利用時）
【営業時間】6:00〜23:00
【定休日】無休（12月に1日臨時休業あり）
【連絡先】TEL.089-921-5141
【設 備】内湯、露天風呂
【利用日】2013.12.30
【webサイト】https://dogo.jp/
駐車場方面から本館背面を見る
玄関とは反対側の東面
北面
正面玄関には門松が飾られています
駐車場方面から本館全体を見下ろす
駐車場方面から本館南面を見る