今回は、１９７１年に４９歳の生涯を終える前に書いた東海道五十三次ということで、貼り絵ではありませんが、立岩や吉田城などの絵がありました。また、ハマゴウのペン画や、エッフェル塔の水彩画や、桜島、「長岡の花火」などの貼り絵も見ることができました。また、使用していた腕時計とか、亡くなる前日に書いたという栞のサインや写真もあり、とても貴重なものを見ることができました。
山下清というと、ＴＶの『裸の大将』シリーズが有名ですが、演じているのは、芦屋雁之助や塚地武雅。今回観た『はだかの天才画家 山下清』は、本人が登場している貴重な短編映画でした。泥棒と間違われて巡査に暴行された経験を話す声も臨場感があります。
子供の頃の話は、もちろん映像は本人ではありませんが、千葉県市川市にある精神薄弱児の施設である八幡学園の様子が映されています。また、実際に貼り絵を作っているときの映像もあり、その手際の良さが印象的でした。
桜島のいくつかの絵や、花火を見るために訪れた岐阜長良川での映像では金華山も映っていました。
評価：５３点
【監督・脚本】西沢豪（にしざわ つよし）
【製作】堀場伸世（ほりば のぶよ）、青木正吉
【撮影】白井茂（しらい しげる）
【音楽】松平頼則
【スクリプター】式場隆三郎
【ナレーション】河井坊茶
【出演】
山下清、山下辰造（清の弟）
【上映時間】３５分
【配給】東宝
【公開】１９５７年
