題名の「山の音」とは、内容に対して全くピンと来ない。少なくとも映画を観ただけでは、何をもってこの題名にしたのかわかりませんでした。舞台は戦後の鎌倉の郊外で、小さな山の麓。お寺の鐘が聞こえる静かなところ。両親の田舎は信州。そして、「われついに富士に登らず老いにけり」なんて言葉も出てきて、少しは山に繋がるような話もありますが、題名に結びついてはいないような気がします。原作の小説を読めば、わかるのかもしれませんし、小説なら何か感じることができるのかもしれません。
評価：５３点
【監督】成瀬巳喜男（なるせ みきお）
【脚色】水木洋子
【原作】川端康成（筑摩書房・版）
【製作】藤本真澄
【撮影】玉井正夫
【音楽】斎藤一郎
【出演】
原節子（尾形菊子役）、
上原謙（菊子の夫 尾形修一役）、
山村聡（やまむら そう）（菊子の父 尾形信吾役）、
長岡輝子（信吾の妻 保子役）、
中北千枝子（修一の妹 相原房子役）、
杉葉子（会社の事務員 谷崎英子役）、
丹阿弥谷津子（たんあみ やつこ）（絹子と同居している池田役）、
角梨枝子（すみ りえこ）（松竹）（修一の愛人 絹子役）、
金子信雄（相原房子の夫役）、
十朱久雄（信吾の友人役）、
木暮実千代、
北川町子、
斎藤史子、
馬野都留子
【製作】東宝
【上映時間】１時間３５分
１９５４年作品
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