たんぽぽのふね Ａ４サイズの大きめの絵本です。やわらかいタッチの絵がまず目につきます。そして、登場するのは、たんぽぽよりとても小さな女の子と犬がたんぽぽの花の上に座っています。そしてたんぽぽの綿毛とどんぐりの殻斗で気球のように空を飛びます。ナズナやシロツメクサも描かれています。そして、ウサギ、ネズミ、リス、サル、ゾウ、クマ、ブタ、なども登場し、大きな船を作ります。
小学校1年の娘は、最初は興味を示さなかったものの、本を開いて読んであげると、女の子と犬の小ささに目を見張り、ゾウよりも大きな船にも驚いていました。子どもの興味をひくには十分なしかけがあったということでしょう。
元は、2007年に新風舎から出版された絵本で、本書は2023年に世界文化社から一部再編集し、デザインを新たにして出版されたものとのことです。
作者のまるやまあやこ氏は、長野県安曇野生まれで、御船祭りにも参加していたこと、そしてたんぽぽの綿毛が大好きで、多摩美術大学の卒業制作でできたのがこの絵本だったとのこと。この絵本デビュー作後も何冊かの絵本を出しているようです。
【作】まるやま あやこ
【発行所】世界文化社
【発行日】2023年3月15日 初版第1刷
