たんぽぽ 縦横それぞれ20〜25cmほどある大きめの絵本です。見開くと、横幅45cmほどになり、そこにぱんぽぽの絵が大きく描かれています。ページによっては縦に見て、茎が長く描かれていたりもします。さらに、綿毛が飛んでいくシーンでは、左右折り畳みになっていて、横に4ページ分が広がります。春のつぼみから綿毛が飛んでいった秋までが描かれています。たんぽぽ以外に登場するのはモンシロチョウのみです。夕方に花が閉じることや、雨の日はあまり開かないことなども。
「4・5・6歳児から」とありますが、絵本なので、本文はすべてひらがなです。あとがきに書いてあるように、花の後に一旦茎が倒れ、それからまた起き上がり花のときよりも伸びてから綿毛を飛ばすことなど、細かい描写もあります。
「絵本のおくりもの」というシリーズのようで、同じ作者の「大きなクスノキ」という絵本もあるようです。
【作・絵】甲斐信枝（かい のぶえ）
【発行所】金の星社
【発行日】2000年3月 第44刷（1984年2月 初版）
