アバランチ２ 雪崩 切り立った雪稜の接近空撮の映像から始まる。
邦題の「アバランチ（雪崩）」は映画の中の１シーンに過ぎない。
確かに秋のトレッキングシーズンにおける異常気象による雪崩で大量遭難が発生する。
しかし、そこから生きて帰るために歩き続ける。それが主題である。
原題は"Survival On The Mountain"
この方が主題に合っている。生きて帰るために歩く。しかしそれだけではあまりにも物足らない。確かに雪山のシーンがふんだんにあり、雪洞でビバークしたりと、それなりに臨場感はあるのだが。
舞台はヒマラヤ。登山基地のルクラからアイランド・ピークなどを見ながらトレッキングに出発する。なぜか日本人が多い。俳優にも何人もの日本人が登場する。シェルパも日本人が演じている。
ロケはカナダのアルバータ州。ロッキー山脈である。映像の雪山に針葉樹が多かったことからも想像できる。
邦題では『アバランチ２』となっているが、『アバランチ』の続編ではない。全く関係ない。製作国も違う。なのになぜ「２」なんて安易につけるのだろうか。『アバランチ』が面白いならまだ『アバランチ２』を観ようか、という気にもなるが、『アバランチ』は雪すらにせもので、あまり面白くないのである。『アバランチ２』の方がまだよくできているのだ。それに、『アバランチ』は犯罪絡みだが、『アバランチ２』はサバイバルである。『アバランチ』を観るよりは『アバランチ２』を観るべきなのだ。
テレビ映画として製作された作品のようだが、雪山がふんだんに映され、こういうのは部屋を暗くして観た方が、より雪の白さがまぶしく見えて臨場感が沸くと思う。
評価：６９点
【監督】ジョン・パターソン John Patterson
【製作総指揮】フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola
【脚本】Dennis Turner デニス・ターナー
【音楽】Jonathan Goldsmith
【撮影】Philip Linzey
【出演】
Markie Post マーキー・ポスト（Joeの妻 Amy Hoffman役）、
Dennis Boutsikaris デニス・ボウトシカリス（精神科医 Joe Hoffman役）、
Hiro kanagawa ヒロ・カナガワ（シェルパ族 Ang役）、
Hiromoto Ida（コック Norbu役）、
Kameron Louangxay（山で死亡する子供ハリー・ラム Ram役）、
Jan D'Arcy（ビルの妻 Kay役）、
Darren Adam（Amy's Father役） George Touliatos、
Ian Tracey（ヘリのパイロット Eric役）、
Antony Holland（老人 Jonathan役）、
Chris Lovick（Joeの息子 Ben役）、
Scott Heindl（Carl役）、
Manoj Sood（Boutros役）、
Katie Stuart（Molly役）、
Shauna Nep（Leah役）、
Kelsa Kinsly（News Anchor役）、
Claire Riley（House Reporter役）、
Michael Sunczyk（Robber役）、
Jessica Van Der Veen（Woman役）、
Fred Henderson（Dr. Chapman役）、
Kelsa Kinsky（News Anchor役）、
Claire Riley（House Reporter役）、
Tomoko Koga（Japanese Mother役）、
Meri Kimura（Japanese Daughter役）、
Michael Sunczyk（Robber役）
【製作国】アメリカ
【原題】Survival On The Mountain
【上映時間】１時間３０分
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