登山口に近づくと、「天然温泉」の文字が目に入りました。日帰り入浴ができるかどうかはわかりません。でも一応、ここを下山後の候補として考えておきましょう。
風越山の下り途中で、地元の人と話している中で、上の温泉について聞いてみました。しかし、彼は知らないといいます。ひょっとしたら昼食込みでしか入れないようなところかもしれません。あまり駐車場も広そうには見えませんでしたし。代わりに教えていただいたのが、飯田城にある温泉とのこと。８００円で入れるとのこと。ちょっと高いですが、ここを探すことにします。
下山後に、カーナビで飯田城を検索しました。ところが検索できませんでした。地図を動かしてもわかりません。城山というところは目につきました。このあたりでしょうか。まあ、よくわからないので、とりあえず行き先は自宅にセットして飯田市内に向かいます。でも、温泉らしい施設は見つかりません。
そういえばケータイで確認すれば見つかるかもしれないと思い、途中のコンビニの駐車場に車をとめて、検索してみました。すると、「満願成就の湯」がひっかかりました。この名前は聞いたことがあります。場所は城山の近くのようです。やはりこれが教えていただいた飯田城の温泉なのでしょうか。そう思い、ここの住所をカーナビの行き先にセットしました。場所は、飯田市街ではなく、郊外ですが、新しくできた飯田山本インターと天竜峡の間で、水晶山という山の近くのようです。伊那谷道中というよく見かける看板で見たことのある場所にあるようです。
そこに向かう途中、市街で、飯田城という店舗を見かけます。まさかここのことではないでしょう。でも道路の対面には健康ランドのような施設があります。さすがに健康ランドっぽいので、パスし、カーナビに従って進みます。
新しくできた飯田山本インター付近は道路もカーナビと違っていて、曲がるべきところが立体交差になっていて、通り過ぎてしまいました。右折して、曲がれる道路を戻り、天竜丸澤のある方面へ進みます。伊那谷道中への看板があるので迷うことはありません。かなりの郊外になるため、よほどの魅力があるか、しっかり宣伝しないと誰も来なくなってしまう気がします。
広い駐車場に到着し、温泉に向かいます。料金は６００円とあります。風越山で聞いた８００円とは違います。ひょっとして値下げしたのでしょうか。この時点ではそんなふうに理解しました。
駐車場から階段を下り、玄関を入り、下駄箱に靴を入れて鍵を閉め、受付脇の自販機で入湯券を購入します。受付で渡すと、１００円引きの割引券とポイントカードがもらえました。１０ポイントで１回入浴無料になるようです。割引券をよく見ると、温泉が１００円引きになるだけでなく、伊那谷道中も６００円が５００円になるようです。伊那谷道中は、土産物屋がいくつかある道の駅のようなものだと思っていましたが、どうやらそうではなく歴史資料館のような施設なのでしょう。
受付から階段で階下に下り（エレベータでも下りれます）、そこから庭を回るように通路を進み、ようやく男湯と女湯の入口の暖簾がありました。男湯は天狗風呂と表示がありました。女湯は龍神風呂で洞窟風呂があるようです。毎日男女の風呂は入れ替えになるようです。中に入ると右側に脱衣場があります。ロッカーに着替えを入れ、鍵をかけて湯船に向かいます。
中はそこそこの人がいます。混雑しているほどではなく、かといって閑散ともしていません。露天風呂の湯温はそれほど高くないようです。長く湯に浸かっていられました。泉質は単純アルカリ泉で、肌がつるつるします。地下1300mの深層からの熱水とのことです。地下深いと単純アルカリ泉が多いような気がしますが、何か関係があるのでしょうか。
加水はしていないようですが、間伐材のペレットボイラーで加温はしています。
内湯にも入ります。こちらは少し温度が高いようです。露天風呂ほど人気はないようで、ほとんど独り占め状態でした。サウナもありますが、利用しませんでした。
ここの施設は、その後、「伊那谷道中」から、「南信州かぶちゃん村」になり、入湯料金は８００円になったようです。オープンしたときは、よくテレビの宣伝で見かけました。
帰りは、国道１５３号でも国道１５１号でも行けます。１５３号は何度も通っているので、あえて１５１号へ出ることにします。県道２３４号は狭い箇所もありますが、対向車もほとんどなく、通行はできました。国道１５１号に出て、快適に走ります。部分的に狭い箇所もありますが、ほとんど問題ありません。以前に比べたら格段に走りやすくなっているのは確かでしょう。ループで坂を上がる箇所もありますが、こういうのもユニークでおもしろいところです。
ところが、太和金トンネルが不通で、その手前で津具に回り道させられます。結局は国道１５３号で帰るルートに合流してしまいました。津具からは県道１０号を南下し、国道２５７号に出て、新城に行きます。ここで回転すし「どんぐり」に寄り夕食にしようと思っていましたが、つぶれたのか、やっておらず、バローに寄り帰宅してから夕食をとりました。にんじんは１本だけ買おうと思いましたが、袋単位でしか売っておらず、でも４本入りで９８円と安かったので、つい買ってしまいました。全体では3,953円の買い物でした。
帰宅後、飯田の温泉を調べてみると、「飯田城温泉 三宜亭本館 天空の城」というのがちゃんとあり、ここが８００円で、飯田市美術博物館の近くになるようです。また、たまたま録画してあった、８月１３日の『遊びに行こっ！（Hot! Channel）』で飯田市を蛍原徹が旅していて、その冒頭でいきなり温泉に入っているのがここでした。南アルプスが一望できる露天風呂があるようです。こちらはまた今度の機会に寄りたいと思います。
【温泉名】伊那谷 水晶山温泉（すいしょうざんおんせん）
【施設名】南信州ケフィアランド
【源泉名】満願成就の湯
【泉 質】単純アルカリ泉
【泉 温】27.6℃
【効 能】リウマチ・神経痛・筋肉痛・痔病・運動麻痺・慢性消化器病・冷え症・病後の回復等々
【所在地】長野県飯田市箱川386-1
【山 域】飯田周辺
【料 金】大人600円、小学生以下300円、70歳以上500円
【利用時間】11:00〜21:00（最終入館は20:00まで）
【休 み】年中無休
【連絡先】0265-28-1711
【備 品】シャンプーリンス、ボディソープ、ドライヤー、ティッシュペーパー、ハンドソープ
【アクセス】飯田山本インターから南東方面へ（「伊那谷道中」の看板が目印になる）
【利用日】2011.10.29
【webサイト】http://kabuchanmura.jp/onsen/index.html
駐車場から水晶山温泉フロントのある建物の屋根をほぼ真横に見る
駐車場付近から中央にある池を見下ろす
駐車場から見る秋の空