銀色のシーズン 最初、この映画を知ったのは本作品のスポンサーになっているアサヒビールからのメルマガ。映画公開前の2007年12月7日でした。しかし題名から特に何も想像せず、単に映画鑑賞券プレゼントにひかれてウェブサイトを見ました。すると、雪山が舞台のスキー絡みの映画のようで、興味を持ちました。
メイキング動画によるとロケは長野県北安曇郡白馬村八方尾根咲花(さっか)ゲレンデ。ロケ初日は2007年1月10日。4月までロケをしたそうです。しかし天気は良くならず撮影中止。その後も暖冬で、せっかく冬の白馬まで行ってロケをしているのに雪を運び込んで撮影するという予想外の労働が加わったりしたようです。
雪山の最難関コース、「ブラックダイアモンド」の立てられた看板、それは人を挑発する。"NO GUTS, NO GLORY, GO FOR IT!!" 「根性なしに栄光なし。行ってみろ!!」 そんなキャッチフレーズもありました。
テーマの1つは「雪猿」たちの「友情」だそうで、イメージとしては、『海猿』と『私をスキーに連れてって』を思い浮かべました。ちなみに羽住英一郎監督は、『海猿』などの監督です。
そして実際に観てみました。
山岳滑降のシーンから始まります。パラグライダーも。こういうオープニングは定番とはいえ、グッとひきつけられます。滑るのは3人の男。ところがこの3人は、ゲレンデで当たり屋をやったりして金を稼ごうとしています。そこに、スキー場で結婚式を挙げるという女性がやってきます。ところが、滑れないため、白山銀(瑛太)が有料でコーチをすることに。そして、白山銀の過去を知ります。さらに女性にも意外なことが。
起承転結がちゃんとあり、しかも「転」に意外性もあるのですが、その意外性を狙っているのが見えてしまうのが残念。結局、全体としてはオーソドックスな感じを受けてしまいます。それに、日本映画の従来からのチープさも感じてしまいました。
五竜岳など、北アルプスの白い山並は何度も映ります。まあ、身近に感じることができれば、それなりには楽しめるかと思います。
瑛太は、2008年NHK大河ドラマ『篤姫』の肘付尚五郎(小松帯刀)役も印象的でした。田中麗奈は、TVドラマ『猟奇的な彼女』の高見凛子役が印象的でした。佐藤江梨子は、2003年の映画『キューティーハニー』ですね。朝のニュース番組『特ダネ!』のコメンテイターとしてはイマイチでした。
評価:68点
【監督】羽住英一郎(はずみ えいいちろう)
【脚本】坂東賢治
【撮影監督】藤石修
【音楽】佐藤直紀
【主題歌】コブクロ 『WHITE DAYS』
【出演】
瑛太(「雪山の何でも屋」の白山銀役)、
田中麗奈(スキーのできない綾瀬七海役)、
佐藤江梨子(旅館「花みずき」の仲居 北原エリカ役)、
田中要次(温泉旅館「いがわ」の主人 伊川一彦役)、
杉本哲太(桃山町営スキー場のスキーパトロール隊隊長 宮部智明役)、
國村隼(旅館「花みずき」のオーナー 瀬戸雅之役)、
玉山鉄二(「雪山の何でも屋」の小嶋祐治役)、
青木崇高(あおき むねたか)(「雪山の何でも屋」の神沼次郎役)、
マイケル富岡、
水橋研二、
山根和馬、
林剛史、
三上市朗、
清水昭博
【上映時間】1時間48分
2007年作品
【オフィシャルサイト】http://www.g-season.jp/amazon.co.jp「銀色のシーズン」(関連商品)
楽天ブックス「銀色のシーズン」(関連商品)