センス・オブ・ワンダー 〜レイチェル・カーソンの贈りもの〜

 『沈黙の春』で有名なレイチェル・カーソンが原作です。

 映画は、晩年のレイチェル・カーソンが別荘として利用したアメリカ合衆国メーン州ブースベイの海岸が舞台です。そこに上遠恵子氏が訪れます。

 別荘の前には海があり、背後には森があります。森にはリスや蝶や野鳥がいます。トナカイゴケなどが生えています。秋には木の実がなり、紅葉する木もあります。レイチェル・カーソンは訪れなかった冬のシーンもあります。海辺の蟹、貝、海藻などの映像もあります。雨のシーン、夜空のシーンもあります。

 ただ、朗読のシーンも多く、癒されるというのを通り越して、眠くなってしまいます。でもそれもいいでしょう。何度も観て、眠りに誘われるのは最高の癒しかもしれません。

 登場する花は、カルミア(アメリカシャクナゲ)、黄花のツバメオモト、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ランなどです。

 美しい蝶が撮影されていました。アサギマダラのような黒白の胴体ですが、羽根の色はオレンジです。名前はオオカバマダラ(大樺斑)といい、やはりカリフォルニアなどへ渡りをする蝶なのだと、DVD特典の中で、上遠恵子氏が言っていました。レイチェル・カーソンのシンボル的な蝶だとも。

評価:71点

【監督】小泉修吉
【原作】Rachel Carson レイチェル・カーソン
【撮影】堀田泰寛
【音楽】冷水ひとみ(しみず ひとみ)
【出演】
 上遠恵子(かみとお けいこ)、
 ウェンディ・クリスティー(レイチェルの姪の息子ロジャー・クリスティーの妻)、
 イアン・クリスティー(ウェンディ・クリスティーの息子)

【上映時間】1時間47分
【英題】The Sense of Wonder
【初公開日】2001年
【制作】グループ現代
【配給】「センス・オブ・ワンダー」上映委員会
【特別協力】NPOレイチェル・カーソン日本協会、(財)地球・人間環境フォーラム、海拓舎、紀伊國屋書店、新潮社、東京書籍、平凡社
【協賛】香禅感性塾、(株)ダイエーオーエムシー、東京ガス(株)、トヨタ自動車(株)、富士ゼロックス(株)
【公式サイト】http://www.g-gendai.co.jp/movie/~senseofwonder/

amazon.co.jp「センス・オブ・ワンダー」(DVD・書籍等)

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