パッチ・アダムス 実話に基づいた話である。自殺癖があり精神病院に任意入院した患者が他の患者と接するうちに、医師になろうとする。病は気から、という信念に基づき、患者を笑わせ、感情移入を嫌い「死を遠ざけるだけ」の医学から人と接することを重視する「生の質を高める」医療を実施する。笑いの中に涙あり。トム・シャドヤック監督と主演のロビン・ウィリアムスのコンビがはまった作品と言えるのではないでしょうか。
ＶＨＳで見ましたが、本編の後にパッチ・アダムス本人のコメントもありました。派手な服を着て、映画の中のロビン･ウィリアムスとダブって見えます。印象としてはユーモアのセンスよりも医学会に対する批判家のイメージが強い気もしました。患者相手ではなく、インタビュアー相手だったからかもしれませんが。
理想の病院を作ろうと山奥に行きます。恋した医学生が患者に殺され、自責の念にかられ、岩壁の上に立つシーンがある。元々自殺癖があったのだから、ここで自殺してしまうのではないかと思わせるようなシーンである。山に登っても、岩の上に立ち、足下に空間が広がるところはいくらでもある。そんなときに落ちることを想像してしまうのは誰でもあると思います。だからこういうシーンがあると臨場感を持てるのですよね。
評価：８０点
【監督】Tom Shadyac トム・シャドヤック
【脚本】Steve Oedekerk スティーヴ・オーデカーク
【撮影】Phedon Papamichael フェドン・パパマイケル
【音楽】Marc Shaiman マーク・シェイマン
【出演】
Robin Williams ロビン・ウィリアムズ（Hunter 'Patch' Adams パッチ・アダムス役）、 Monica Potter モニカ・ポッター（Carin Fisher 女医学生カリン役）、 Daniel London ダニエル・ロンドン（医学生Truman Schiff役）、 Bob Gunton ボブ・ガントン（学部長Dean Walcott役）、 Philip Seymour Hoffman フィリップ・シーモア・ホフマン（ルームメイトMitch Roman役）、 Josef Sommer ジョセフ・ソマー（Dr. Eaton役）、 Irma P. Hall イルマ・Ｐ・ホール（Joletta役）、 Peter Coyote ピーター・コヨーテ（Bill Davis役）、 Harold Gould ハロルド・グールド（Arthur Mendelson役）
【製作国】アメリカ
【原題】PATCH ADAMS
【上映時間】１時間５６分
１９９８年作品
http://www.patchadams.com/