ネル

 ノース・カロライナの山奥のコヴィータ湖畔にある小屋でネルという女性が世間と隔絶されて育っていた。言葉もまともな英語ではない。ジョディ・フォスターがそのネルを演じる。映画の最初から最後までほとんど英語も話さない。そんな変わり過ぎなくらいの映画なのだ。だから前半は多少退屈さを感じてしまう。しかしラストは盛り上げてくれた。

 自然の中で他人と接触せずに育つとこうなるのかな、と山をやっていたり、自然の中にいる時間がある程度あると、納得できるのではないでしょうか。その無垢な人間が社会の中に入っていく。子供が大人になり、社会を知るのと同じなのかもしれない。だから共感できる人も多く、この映画が受け入れられているのでしょう。

ジョディ・フォスター自身が製作を担当している。1994年アカデミー賞主演女優賞にノミネートもされた。

評価:71点

【監督】Michael Apted マイケル・アプテッド
【製作】Jodie Foster ジョディ・フォスター、Renee Missel ルネ・ミゼル
【脚本】William Nicholson ウィリアム・ニコルソン、Mark Handley マーク・ハンドレー
【撮影】Dante Spinotti ダンテ・スピノッティ
【音楽】Mark Isham マーク・アイシャム
【編集】ジム・クラーク
【出演】
 Jodie Foster ジョディ・フォスター(ネル役)、
 Liam Neeson リーアム・ニーソン(ジェリー・ロヴェル医師役)、
 Natasha Richardson ナターシャ・リチャードソン(精神科医ポーラ・オールセン役)、
 Richard Libertini リチャード・リバティーニ
【原題】NELL
【製作国】アメリカ
【製作会社】エッグ・ピクチャーズ・プロダクション(ジョディ・フォスターが設立)
【上映時間】1時間53分
1994年作品

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