原作は『岩窟王』という名でも有名ですが、読んでいません。
冒頭は展開が速く、ついていけないのかと心配しましたが、意外と単純な話だったので安心。復讐劇ってやはり楽しめますね。ただラストの描き方はちょっと弱いのではないでしょうか。原作がどうだか知りませんが、もう少しうまく締めてほしかったです。
それとエルバ島でのちょい役のナポレオン。あまりにオーラがないので（現実のナポレオンを意識したのか？）、あれっ、今出てたのってナポレオン？って感じで見過ごしそうになりました。(^^;
ガイ・ピアースは相変わらずの締まらない顔ですが、リチャード・ハリスは身のこなしも軽やかで良かったです。
主演のジム・カヴィーゼルって人はよく知らないのですが・・・
とにかく、おすすめします。名作の映画化という意味でも。
さて、モンテ・クリスト伯のモンテ(monte)とは、イタリア語で「山」という意味なのです。
イフ島の牢獄に１３年間監禁されていた主人公が牢獄で知り合った人物からモンテ・クリスト島にある財宝の話を聞き、そこで財宝を手に入れ、「モンテ・クリスト伯」と名乗って自分をおとしいれた人物に復讐をする、という話です。
エルバ島もモンテクリスト島もイタリアに実在する島です。
イフ島はフランスのマルセイユ近くにあるそうです。
イタリアのトスカーナ諸島にあるモンテクリスト島は起伏の大きな島のようです。
撮影はマルタ島などで行われたということですが。
また、モンテクリスト島は、『グラン・ブルー』の主人公ジャック・マイヨールが2001年に自殺したときの遺言で、この島の周りに散骨してほしい、と言ったという島でもあります。
映画公開時の邦題は、『モンテ・クリスト伯』ですが、DVDでは、『モンテ・クリスト-巌窟王-』となっています。
評価：８５点
【監督】ケヴィン・レイノルズ Kevin Reynolds
【原作】アレクサンドル・デュマ "Le Conte de Monte Cristo"
【脚本】ジェイ・ウォルパート Jay Wolpert
【製作】ロジャー・バーンバウム Roger Birnbaum、ゲイリー・バーバー Gary Barber、ジョナサン・グリックマン Jonathan Glickman
【撮影】アンドリュー・ダン Andrew Dunn
【衣装デザイン】トム・ランド Tom Rand
【音楽】エドワード・シェアマー Edward Shearmur
【出演】
ジム・カヴィーゼル Jim Caviezel（航海士エドモン・ダンテス Edmond Dantes、モンテ・クリスト伯役）、
ガイ・ピアース Guy Pearce（モンデーゴ伯爵の子息フェルナン・モンデーゴ Fernand Mondego役）、
ダグマーラ・ドミンスク Dagmara Dominczyk（メルセデス Mercedes役）、
リチャード・ハリス Richard Harris（ファリア司祭 Abbe Faria役）、
ルイス・ガスマン Luis Guzman（ヤコポ Jacopo役）、
ジェームズ・フレイン James Frain（判事ヴィルフォール Villefort役）、
ヘンリー・カヴィル Henry Cavill（アルバート Albert役）、
マイケル・ウィンコット Michael Wincott（看守ドルレアク Dorleac役）、
アレックス・ノートン Alex Norton（皇帝ナポレオン・ボナパルト Napoleon役）
【原題】The Count of Monte Cristo
【製作国】イギリス・アイルランド
【上映時間】２時間１１分
２００２年作品
タッチストーン・ピクチャーズ＆スパイグラス・エンタテインメント
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