鷹狩りなどで山中のシーンが出てくる。江戸へ向かう行列のシーンは思いっきり自動車が通れるきれいな林道で行われている。まあ、時代考証うんぬんというのは、破天荒な原作からして必要ないが、気になってしまうのは確か。
柳生十兵衛と宮本武蔵との殺陣シーンの撮影がススキの群落の中で行われているが、曽爾高原だろうか。稜線に植林との境界が見えた。
全体としては、音楽とテンポの良さで脚本の出来の低さをカバーしている感じ。
殺陣もそれを見せることが目的ではないとしてもちょっと消化不良気味。
天草四郎の恨みはいいとしても、他の転生者の恨みがあまり強く感じられな
いのも良くない。
ただ上映時間も長くなく、そんなに退屈しないで観られるのが救い。
評価：６５点
【監督】平山秀幸
【原作】山田風太郎
【脚本】奥寺佐渡子
【撮影】柳島克巳
【音楽】安川午朗
【出演】
窪塚洋介（天草四郎時貞役）、
佐藤浩市（柳生十兵衛役）、
麻生久美子（クララお品役）、
杉本哲太（紀州藩主徳川頼宣役）、
長塚京三（宮本武蔵役）、
中村嘉葎雄（柳生但馬守役）、
黒谷友香（おひろ役）、
吹石一恵（お雛役）、
加藤雅也（荒木又右衛門役）、
古田新太（槍の名人宝蔵院胤舜役）、
高橋和也（伊達小三郎役）、
國村隼、
柄本明、
麿赤児（徳川家康役）
【上映時間】１時間４６分
２００３年作品
http://www.makai.jp/