生き残っていく、というストーリーだからと、山岳遭難から生き延びるというような、何かを期待して映画館に観に行きましたが、全くあてが外れました。
確かにセットは凝っていると思いました。ウズベキスタンまで行ってロケしたそうです。でも最初から最後までほとんどかわり映えしないものでは飽きてしまいます。
ずっと暗い映像とテンポの悪い音楽で気も滅入る。
エンドロールの映像とMISIAの歌でようやく明るくなりますが、あまりに遅すぎます。
新幹線の排気口から山の中に脱出します。そこから歩いて東京に向かいます。岩場のようなところを登ってくるシーンもわずかにあります。最後の方では昭和新山のように火山ができたります。でもどれも全然リアルではありません。アニメを見ているような感じです。
ところどころのシーンはいろいろな映画を想像してしまいます。何があっても生き残るところは『アンブレイカブル』、学生が主人公なのは『バトル・ロワイアル』、火山弾が降ってくるところは『アルマゲドン』、町が破壊されるのは『ゴジラ』、生き残って荒野をぼろぼろの羽織で歩くのは『復活の日』。
ドラゴンヘッド、日本語にすると「竜頭」。竜頭山という名前の山はいくつかあるが、映画のドラゴンヘッドとは、雑誌でちらっと見た記憶によると脳の一部を切り取って恐怖を感じなくした人の脳のことだったかな。
評価：４０点
【監督】飯田譲治
【原作】望月峯太郎
【脚本】ＮＡＫＡ雅ＭＵＲＡ、斉藤ひろし、飯田譲治
【撮影】林淳一郎
【音楽】池頼広
【歌】MISIA
【出演】
妻夫木聡（高校生青木テル役）、SAYAKA（女子高校生瀬戸アコ役）、山田孝之（高校生高橋ノブオ役）、藤木直人（脱走自衛官仁村役）、近藤芳正、奥貫薫、嶋田久作、根津甚八
【上映時間】２時間２分
２００３年作品
http://www.dragonhead-movie.jp/