『カジノ・ロワイヤル』は1967年にコロムビア映画作品として映画化されていますが、このシリーズとしては初の映画化です。原作とは違って現代風にアレンジされており、また、雰囲気も最近の００７シリーズの流れに乗って洗練されたものになっていると思います。ただ、脚本的にはそれほど感動できませんでした。こういうアクションものはやはり映画館の大画面で観たかったのですが、そうすればもう少し評価できたのかもしれません。残念ながら今回はDVDで観ました。
舞台は今回も世界各地に及び、チェコ共和国プラハ、ウガンダのムバレ、バハマのナッソー、マイアミ、マダガスカル、イタリアのヴェニス、モンテネグロなどとなっています。
以下、ちょっと強引に山絡みを三つ。
主要な舞台の一つ、モンテネグロは、旧ユーゴスラビアで、セルビア・モンテネグロから2006年にモンテネグロ共和国として独立しました。モンテネグロという国名をそのまま和訳すれば、「黒い山」です。もっとそれらしく、「黒岳」と呼べるかもしれません。バルカン半島にはジナルアルプス山脈があり、それを指しているのでしょうか。映画の中では、モンテネグロでの現地ロケはなかったようです。
風光明媚な景色が終盤で出てきましたが、水面と山が見えるその景色はイタリア北部にあるコモ湖でしょうか。
また、バハマのナッソーでは、「マウントゲイのソーダ割り」というお酒をボンドが注文するシーンが出てきます。ラム酒のようですが、名の由来などはわかりませんでした。
評価：６３点
【監督】Martin Campbell マーティン・キャンベル
『バーティカル・リミット』などの監督でもあります。
【脚本】
Neal Purvis ニール・パーヴィス、
Robert Wade ロバート・ウェイド、
Paul Haggis ポール・ハギス
【原作】Ian Fleming イアン・フレミング
【撮影】Phil Meheux フィル・メヒュー
【音楽】David Arnold デヴィッド・アーノルド
【テーマ曲】Monty Norman モンティ・ノーマン （ジェームズ・ボンドのテーマ）
【主題歌】Chris Cornell クリス・コーネル
【出演】
Daniel Craig ダニエル・クレイグ（００７ James Bond ジェームズ・ボンド役）、
Eva Green エヴァ・グリーン（財務省の Vesper Lynd ヴェスパー・リンド役）、
Mads Mikkelsen マッツ・ミケルセン（テロリストの資金を運用する Le Chiffre ル・シッフル役）、
Judi Dench ジュディ・デンチ（Ｍ役）、
Jeffrey Wright ジェフリー・ライト（CIA局員 フェリックス・レイター役）、
Giancarlo Giannini ジャンカルロ・ジャンニーニ（マティス役）、
Caterina Murino カテリーナ・ムリーノ（序盤に登場する女性ソランジュ役）、
Simon Abkarian サイモン・アブカリアン（アレックス・ディミトリオス役）、
Ivana Milicevic イワナ・ミルセヴィッチ（ヴァレンカ役）、
Sebastien Foucan セバスチャン・フォーカン（序盤で逃げる黒人 モロカ役）、
Jesper Christensen イェスパー・クリステンセン（ミスター・ホワイト役）
【製作国】アメリカ・イギリス
【原題】CASINO ROYALE
【上映時間】２時間２４分
２００６年作品
【公式サイト】http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
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