記憶喪失になって、自分が誰なのか、と探し求める、という常套手段ながら、観客に感情移入させるので、ある程度は飽きずに見ることができました。
　しかし、それも限界ってものがある。あまりに一本調子で展開がないので、いくら、ハイテンポなＢＧＭが流れようと、アクションがあろうとあくびが出てしまいます。
　そのアクションはというと、カーアクションも撃ち合いもそれなりには楽しめました。しかし、特に目をみはるようなところまでは残念ながらいっていないと思います。
　ヨーロッパを舞台にしているというのは最近のアメリカ映画のはやりなのかもしれませんが、今のところまだ新鮮ではあります。

　ということで、基本的にはマット・デイモンのアクションを見たい人だけのための映画だと思いました。

評価：６０点

【監督】Doug Liman ダグ・リーマン
【原作】Robert Ludlum ロバート・ラドラム
【音楽】John Powell ジョン・パウエル
　（『フェイス／オフ』の音楽も担当した人です）
【撮影】Oliver Wood オリヴァー・ウッド
　（『フェイス／オフ』の撮影も手がけた人です）
【脚本】Tony Gilroy トニー・ギルロイ、William Blake Herron ウィリアム・ブレイク・ヘロン
【出演】
　Matt Damon マット・デイモン（ジェイソン・ボーン Jason Bourne役）、
　Franka Potente フランカ・ポテンテ（マリー・クルーツ役）、
　Chris Cooper クリス・クーパー（テッド・コンクリン役）、
　Clive Owen クライヴ・オーウェン（教授役）、
　Brian Cox ブライアン・コックス（ウォード・アボット役）、
　Adewale Akinnuoye-Agbaje アドウェール・アキノエ・アグバエ（ニクワナ・ウォンボシ役）
【原題】THE BOURNE IDENTITY
【製作国】アメリカ
【配給】ＵＩＰ
【上映時間】１時間５９分
２００２年作品

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