双子の子供も生まれ、幸福な日々を送っていた。そこにそれぞれの親が現われ、やはり宗教間の対立で喧嘩をしたりする。しかし、孫を見て融和ムードに。孫が鎹（かすがい）になっています。
ところが、ボンベイではモスクがヒンドゥーにより破壊されたりし、宗教対立が激化。家族も巻き込まれてしまいます。この出来事は実際に1992年にインドで起こったモスク破壊事件をきっかけにした宗教対立の暴動を描いています。
恋愛と家族と宗教対立が描かれていて、さらに、テンポの良い音楽が満載のミュージカル映画になっています。音楽は、トップテン･チャートに３曲が同時に入ったりするほどだったようです。
エキストラ？による雑な演技も散見されるものの、全体的には映像の迫力や美しさに圧倒されます。監督のマニ・ラトナムの出身地はインドのマドラスで、舞台になっているタミルナードゥ州の州都でもあります。この映画の撮影中、マニ・ラトナム監督の自宅に爆弾が投げ込まれる事件まで発生したそうですが、映画は１年に及ぶロングランになったと言います。
タミルナードゥのシーンで背景に美しい山並が映っていました。
評価：６８点
【監督】Mani Ratnam マニ・ラトナム
【撮影】Rajiv Menon ラージーヴ・メーナン
【音楽】A. R. Rahman Ａ・Ｒ・ラフマーン （『ムトゥ踊るマハラジャ』などの音楽も担当しています）
【出演】
Arvind Swamy アラヴィンド・スワーミ（セーカル役）、
Manisha koirala マニーシャー・コイララ（シャイラー・バーヌ役）、
Nasser ナーザル（セーカルの父 ナラヤナン役）、
Kitty キッティ（シャイラーの父 バシール役）
【上映時間】２時間２１分
【製作国】インド
【原題】BOMBAY
【翻訳】西村美須寿（1999年発売DVD）
【公開】１９９５年
