一方、春休みで雪山の山小屋に来ていた家族。父親と娘と息子の３人。その 山小屋を雪崩が襲い、埋まってしまう。脱出を図ろうとピッケルで雪を掘り進む。窓の外に押し寄せた雪の中には男が埋まっていた。その男を助けるが、そのうち男は本性を現し、紛失したダイヤモンドを探すのを手伝わせる。
雪はイミテーションでビーズのようにさらさらしているため、現実味はほとんど感じられないのが残念。ただ、それでも長い時間掘り続けているのは臨場感はあるし、犯人とのやり取りには緊迫感はある。
雪山と犯罪が結びつく映画は他にもたくさんある。その中でこの映画は極めてシンプルである。登場人物も必要最小限。母親さえ、別居しているという理由で登場させないのである。家族３人と犯人の４人だけがこの映画のほとんどを占めている。冒頭にダイヤモンドを手に入れるシーンで複数の人が登場し、最後に雪崩に埋まった小屋に向かう人物が出てくるだけである。それもかなりの短時間である。救出に向かうのはたった一人である。そこまで無駄を省いて集中的に雪崩に埋まった小屋の中のシーンに焦点を当てているのは好感が持てる。
ただ面白いかと言うと、それほどでもない。
テレビ映画であり、ロケはカナダのブリティッシュ・コロンビアらしい。
評価：５８点
【監督】Paul Shapiro
【脚本】Tim Redman ティム・レッドマン
【撮影】Alar Kivilo アラー・キヴィロ
【音楽】Jonathan Goldsmith
【出演】
Michael Gross マイケル・グロス（父Brian Kemp役）、
Deanna Milligan ディアナ・ミリガン（娘Deidre Kemp役）、
David Hasselhoff デヴィッド・ハッセルホフ（犯人Duncan Snyder役）、
Myles Ferguson マイルズ・ファーガソン（息子Max Kemp役）
【製作国】カナダ
【原題】AVALANCHE
【上映時間】１時間４０分
１９９４年作品
