どうぶつ どっちがどっち？ 子供のための紙芝居です。紙芝居には定番の昔話だけでなく、海外ものや、アンパンマンなどもあります。本作は「ツルじいさんの還暦祝い」、というストーリーもありますが、それがメインではなく、似た動物の見分けが覚えられる内容となっています。２種を見比べるものがいくつか出てきます。最初は、ヤギとヒツジです。子供でも顔を見て見分けがつきますが、ポイントはしっぽの向きとしているのが新鮮です。次は大人でも見分けが難しいアライグマとタヌキ。顔を見ても明らかに違いますが、これもしっぽで判断しているのがおもしろいです。我が５歳の娘はアライグマの認識はほとんどありませんでした。次はヒグマとツキノワグマ。５歳の我が娘はまだ、どっちもクマ、と言っていましたが、これで、ツキノワグマとヒグマの違いを認識したかもしれません。こちらはしっぽではなく、胸の模様がポイントです。そして最後はツルとコウノトリ。見分けは足の色です。私も勉強になりました。
5歳の我が娘は、還暦祝いのストーリーには全く興味を持ちませんでしたが、見分けには思った以上に興味津々でした。昔話の定番以外では珍しく当たりの紙芝居でした。
脚本のキム・ファンは、京都市生まれで、紙芝居『カヤネズミのおかあさん』で、第五四回五山賞を受賞しているとのこと。
【脚本】キム・ファン
【絵】ひだの かな代
【発行】童心社
【発行日】2019年8月1日 第1刷発行amazon.co.jp「紙芝居 どうぶつ どっちがどっち？」
