アドベンチャー・ファミリー

 大自然の中で家族4人が暮らす。その生活が描かれています。特に目立ったストーリー展開があるわけではなく、自然の厳しさ、素晴らしさをちょっと甘めに描いている感じです。

 ロケ地はコロラド州のロッキー山脈。都会から脱出し、雪を被り、地層が山肌に刻まれたロッキーの山並みが映る。そこを小型飛行機で飛び、目的地に着水。オンボロな小屋ですぐにアライグマやクマに驚かされる。

 花や野生動物はいっぱい。シカも飛び跳ねている。秋にはムース狩りや白樺の森でイチゴ摘み。釣りのシーンもあります。ピューマやオオカミやクマに襲われたりもする。そんなときは飼い犬のクレスが大活躍。自然の恐さと素晴らしさの両方を表現している。ただ、恐さよりも素晴らしさがかなり勝っているように見えるのはこの映画の製作方針と言えるのでしょう。動物たちはおおむねおとなしい。逃げるどころか人間に寄ってきたりもするのだ。本物の野生というよりは野性動物園と言った感じでしょうか。でも、それについてとやかく文句を言うつもりはありません。これだけ自然と動物が登場するだけで満足してしまいます。ただし、冬のシーンはありませんでした。

 二度ほど画面上部に集音マイクが垂れ下がっているのが映ってしまっていたりするはご愛嬌。

 DVDで観たのは、題名が、"The Wilderness Family" となっていました。アメリカでの原題は、"The Adventures of the Wilderness Family" らしいので、観たのはどうやらイギリス版だったようです。

評価:69点

【監督・脚本】Stewart Raffill スチュワート・ラフィル
【原案・製作】Arthur R. Dubs アーサー・R・ダブス
【撮影】Gerard Alcan ジェラルド・アンカン
【音楽】Gene Kauer ジェーン・カウアー、Douglas Lackey ダグラス・ラッキー
【歌】"TO TOUCH THE WIND"、"WILDERNESS FAMILY"
【出演】
 Robert F. Logan ロバート・F・ローガン(父 Skip Robinson スキップ役)、
 Susan Damante Shaw スーザン・D・ショウ(母 Pat Robinson パット役)、
 Hollye Holmes ホリー・ホルムズ(姉 Jenny Robinson ジェニー役)、
 Ham Larsen ハム・ラーセン(弟 Toby Robinson トビー役)、
 George 'Buck' Flower ジョージ・バック・フラワー(Boomer ブーマーじいさん役)
【製作国】アメリカ
【上映時間】1時間39分
【原題】The Adventures of the Wilderness Family
1975年作品

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